近年Fear(おそれ)をテーマに制作している私にとって、その「目に見えないなにか」は自分自身のおそれの感情であったり、おそれから脱し自分を許した抜け殻だったり、またはこの世界を黙って見下ろしているどこにも属さない客観的な「いきているもの」の存在などを感じることがあります。
しかしそれは曖昧で掴もうとしても、しっかり見ようとしても、するりと意識が遠のいて深い眠りに入ってしまうか、現実の世界に引き戻されてしまうのです。
それらとはっきり対峙できた時、自分の本当の魂に出会い、そこにはきっと愛が満ちているのだろうと考えます。または死へと誘われる瞬間であるのかもしれません。
辿り着いてみたい。そんな瞬間に出会い、経験し、表現したいと考えながら日々制作をつづけています。