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なみのこり -aftermath
29th.Sep -9th.Oct 2022
at Art + Craft Gally Sanshitsu,Nishiogikubo,Tokyo
Art+Crafts Gallery Sanshitsu
Nishiogukubo,Tokyo,Japan
なみのこり-
波が打ち寄せたあとに渚のあちこちに残っている海水や海藻などの事。
ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。
また、その気配や影響を意味する。
打ち寄せては返す波のような時の中で、あなたはたくさんの感情や過去を残してきた。
その「なみのこり」は灯へ飛来する蛾のように、あるいは壁にひっそりと留まる蛾のように、あなたの心体を取り巻き、べったりと張り付いて取り除くことができない。
あなたの過去はもつれ、繋がり、絡み合い、そしてずるずると引きずっている。
野暮だし、みじめだ。
しかしそれを全てまるごと私(あなた)なのだ。
私は針と糸で繰り返し時を縫い止め、自身の「なみのこり」を追想し、
今の生を味わう。
トルソーや頭部を中心に手刺繍や布を使った立体作品を展示。
長い歴史の中で人を魅了し続け永遠を意味するゴールド(金箔)や、金属の糸を使用するゴールドワーク刺繍を使った繊細な作風が特徴です。
ドローイングも展示。
about installation works
なみのこり -moths-
大きな上半身にたくさんの手刺繍で制作した蛾が集まっている。150匹以上はいるだろうか。当初は寝かしてその亡骸に未だ残る過去や感情を表現しようと制作を開始したが、目を刺繍したあたりから、慈悲深く他人の悲しみを受け止める観音のような表情になったため、最後はこのような形で完成した。
制作の過程で変化し、自分から離れていく作品の成長がいつも面白いと思っている。
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素材:布、綿、箔、絹に手刺繍
910x450x380mm
様々な痛みや悲しみを大きく受け止める目になった。
Accept -moths-
350x450x350mm
絹に手刺繍、麻に箔
大きな頭部にたくさんの蛾が止まっている。死を迎える手前のイメージ。
刺繍で大きい作品を制作するのは大変時間がかかるのだが、根気よく蛾を縫い続ける行為は個人的には瞑想している時間でもあり、有意義な時間になる。
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Head -aftermath-
小さい頭部
Mummy
小さいミイラ
Puneuma
プネウマ
会場全体図
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